2005-03-27 16:09:37

ローゼンメイデン「真紅」 [ ローゼン・メイデン ]

ローゼンメイデン 5ポニーキャニオンこのアイテムの詳細を見る

 ついに決意したのか、開き直ったのか、ヤケになったのか、ジュン。「真紅は、僕が守る!」。右手を失った真紅をかばって、水銀燈の前に立ちはだかります。立ち直ったジュンは、指輪から赤い光を放って、水銀燈の黒い羽根の攻撃を跳ね返していきます。それほどジュンの力が回復したと言うことでしょう。ここはジュンの夢の中なのだから、心が回復すれば、力も戻ってくる。
 さらに翠星石、蒼星石、雛苺の3人が援護にまわります。「私達だって、戦えるのよ!」って感じで、レンピカとスイドリームの精霊を奪い返して、大きな木を生やす攻撃とハサミでチョッキン攻撃、かなり見ごたえがあります!。君たち、やればできるじゃない!。
 でも、水銀燈の「雑魚は引っ込んでなー!」パワーの前にはやはりかなわないのか。その間にジュンは真紅を連れて逃げ出します。連れて行った先は、ジュンが小学生の時夏休みに作ったという裁縫の家。ジュンの夢の中では、この裁縫の家は「認められた想い出」として、すさんだ心の中での避難所みたいなところになっているようです。
 
 裁縫の家の中で、「右腕がなくったって、なんと言うことはないわ。左手があるもの。ボタンだってホラ・・・」。気丈に振る舞う真紅でしたが、ああ、かわいいお顔がゆがんじゃって、な、泣くな〜、真紅ぅ。君が泣くと僕まで悲しい。いつも冷静で超然と構えていた真紅が、弱音を吐いて涙を見せるなんて。ショックです。
 「私はもうジャンクだ。不完全な体ではアリスになれない」。アリスゲームに勝って、完全な少女になることが真紅を支えていたのでしょうか、右腕を失って、その望が閉ざされたことで、支えていた物が崩れてしまいました。
 そんな弱気な真紅に、ジュン!、今度は君が支えになってやる番だぞ。ここで言わなきゃ男じゃない。言え、言うんだ、思いっきり恥ずかしい愛の言葉を。
 「真紅、僕はお前を何かが欠けた人形だなんて思ってない。何か足りないものがあったとしても、それは僕が埋めてみせる。君は僕にとって、とても大切な存在だ。
言ったろ、お前は僕が守るって。・・・真紅、結婚してくれ」。
 おっと最後のセリフは、私の幻聴のようです。
 いやあ、いいシーンですね。見ていてちょっと恥ずかしくなっちゃいましたけど、そのくらいがちょうどいい。二人の愛の世界の中では、身悶えするくらいの恥ずかしい言葉が、二人には美しく響くに違いありません。
 ジュンに頼り切った真紅の表情が、今までと違ってちょっとか弱げで、いいですね。かわいいです。
  
 真紅を裁縫の家に残して、ジュンは真紅の右腕を探しに行きます。やっと見つけた右腕の前には、池が広がっています。その池に足を取られると、またもやジュンに対する非難の声が。心ない中傷によって過去に受けた心の傷は、そう簡単になくなるものではありません。立ち直ったように見えても、何度となくぶり返してくるものです。人間はそのたびに過去の心の傷と戦わなくてはならない。
 そこに現れた水銀燈。敵の姿を目の前にして、ジュンは立ち直ります。心の内側の傷に苦しんでいる時って、目の前にハッキリした敵や問題が現れると、かえって対処しやすいのかも知れません。とりあえず目の前の敵に全力で当たるのが先決だからです。
 池から抜け出してきたジュンを、水銀燈のカラスの羽根が縛り付けますが、苦しみの中でジュンが力を発揮して、呪縛を解き放ちます。真紅のために!。
 木陰から現れた真紅様が一言。「初めて家来として役に立ったわね、ジュン」。誰か私にも言ってください。
 真紅も、ジュンの言葉と行動に心を動かされたのか、その誇りと気力を取り戻します。やっぱ真紅はこうでなくちゃ。いったん弱いところを見せられた後だから、余計に凛々しく見えますね。弱いところを持っているからこそ、それをこらえて立っている人は立派に見えるのです。
 
 真紅の右腕も戻って、水銀燈との最終決着。なんか、勝負は見えてるって感じですけど。やっぱりやるのね、水銀燈。もう、見るからにやられパターンの悪役オーラが出てますよ。
 「ジュン、下がっていなさい。貴方がいれば、負けないわ。私の後ろで見ていて」。あーあーあーあーあーあー、もう言っちゃってくれちゃって、こんなにあてられたら、水銀燈でなくても腹立っちゃうよね。目の前で仲がいいところを見せつけられちゃって、水銀燈の怒り爆発。顔はいっそう怖くなって、嫉妬に狂ったパワー全開で真紅に襲いかかりますが、しょせん二人の愛の力の前には敵うはずもありませんでした。
 最後の攻撃も不発に終わり、水銀燈の衣装も青い炎に包まれて燃え始めます。そして水銀燈の秘密が明かされます。水銀燈の胴体は、からっぽ。お腹がありません。ローゼンは、水銀燈を作りかけのまま止めてしまったのでした。自ら不完全な体のジャンクであることを強烈に意識していた水銀燈は、なんとしてでもアリスゲームに勝って、完璧な体になるんだという執念を燃やしていたのです。
 なんとも悲しい運命の水銀燈。父ローゼンを誰よりも愛して、父から愛される体になりたかったにもかかわらず、胴体の空洞はそれがかなわないことを示している。ならば他のローゼンメイデン達のローザミスティカを奪うことで、父の愛を勝ち取ろうという方向に向かってしまったのは、愛の持つ力の強さと同時に、愛が持つ理不尽さというか自分勝手さと感じさせて、悲しくなってしまいます。

 ジュンと真紅、あとは若い人達だけで、ゆっくりどうぞ、とばかりに邪魔者達は帰って行きました。あとに残るは、愛し合う二人だけ。な〜んか、いい雰囲気。羨まし〜。「やはり、その指は魔法ね。だって、幸せな気持ちになるもの」。そっとジュンに寄りかかったりして。アー、もう、ラブラブ。
「ねえ、ジュン。これが今のあなたの心の中よ。とても綺麗になったこの空も、ずっと晴れてばかりではないわ。時には雨が降り、嵐が吹き荒れる事もある。景色は移り変わり、放っておくと取り返しが付かなくなる事もあるの。その度に、貴方は戦い続けなければならない」。
「それが、生きている事だから」。
「いい子ね、ジュン」。
 い・い・子・ね・ジュ・ン!?。誰か、誰か、私にも、言って〜。「いい子ね、KenjiM」って。でもいいこと言ってますね、真紅は。本当にそうだと思います。肝心なのはどう戦うか。そして、嵐の後には晴れる日が必ず来ると信じていること、でしょうかね。

 ジュンの想いを胸に、消えてしまった真紅。ハタと目を覚ますと、そこは自分の部屋。薔薇の指輪も消えています。ため息をつくジュン。「みんな、行っちまったか」って感じです。このため息がいいですね。愛しいものが消えてしまった悲しみを味わいつつも、それにけじめをつけるように、ため息を一つついて、歩き始めるってところが、悲しみを抱えて歩き始めるときの気持ちがよく表れています。
 今まで簡単にできなかった散歩に出かけ、帰ってみると、なんと人形達がみんな帰ってるじゃあーりませんか。ジュンの人間としての力が強くなったから、薔薇の指輪も戻ったんだそうです。
 「ジュン、だっこしてちょうだい」。あ〜、しみるセリフ。ハイハイだっこしますとも。一生だっこしちゃいます!?。

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2005-03-21 17:09:29

ローゼンメイデン「運命」 [ ローゼン・メイデン ]

Rozen Maiden 2 (2)幻冬舎このアイテムの詳細を見る

 nのフィールドで1対1の決闘に望む真紅。前回戦ったとき、真紅のミーディアムであるジュンの力に、痛い目に遭わされた水銀灯は、あらかじめジュンを夢の中に閉じこめておきます。
 「人間は、夢と現実の区別がつかなくなると、壊れちゃうんですって」。うむむ、そのとおりかも。水銀灯さん、なかなか鋭いことをおっしゃる。
 ジュンの夢の世界は、ジュンが一番思い出したくない事でいっぱいです。一番思い出したくないことは、一番気になること。心に突き刺さったままのくさびです。
 どうやらジュンは、小学生の時は優等生で、有名私立中学に合格間違いなしだったようです。でも、勉強が好きでやっていたわけではなさそうで、自分にかけられた期待の大きさに押しつぶされそうになりながら、いっぱいいっぱいの状態で持ちこたえていたようです。
 そして中学受験は失敗。公立中学に行ったからといって、ほっとできるわけはなく、自分が行くはずだった、行けると信じていた場所ではないところに、すぐに適応できるほど、ジュンは器用ではありませんでした。
 優等生としてのプライドを、受験に失敗したことでズタズタにされ、今まで見下していた者達と仲間になることもできず、ジュンは自分の殻に閉じこもっていきます。
 
 夢の扉が開いたのを察知した翠星石と蒼星石は、ノリの夢からジュンの夢に入ろうとします。そのために、ノリを起こして、ハリセン・チョーップ!これで夢に入れるんですか?。ささっと寝やがれですぅ。
 一方真紅も、水銀灯が開いて見せた夢の扉から、ジュンが封印された夢に飛び込みます。

 そこには、自己嫌悪に陥ったジュンがいます。人はつらいことがあったり、上手くいかなかったり、プライドを傷つけられたりすると、激しく自己嫌悪に陥ります。私もよく陥ります。人生は、上手くいかないことだらけですから。
 そんなとき、「自分は厄介者の役立たずだ」と、まるで自分の非を悟ったような考えにとりつかれて、自分が役立たずだということを立証する数々の事例を、わざわざ思い出してみたりします。そして「自分は役立たずだ」という思いを、より強くしてしまうのです。
 健全な人は、そうした想いが高じてくると、「何をバカなことを考えているんだ」と、気分を変えようとするのですが、自分の世界に引きこもった生活を続けていると、気分の変えようがなく、際限なく深みにはなってしまいます。
 「自分は役立たずだ。いない方がいい」という言葉は、「そうじゃないと言って欲しい」という心の叫びです。でもそれは、誰かが簡単に口で言っても、落ち込んでる人の心に届いたりしません。深みにはまっている人の心に届くきっかけというか、力というか、何かが必要なのです。
 ジュンにとってノリの存在は、どんなワガママも聞いてくれる絶対的な庇護者で、それゆえジュンの引きこもりを助けている面もあったのですが、そのノリから、「何もせずに逃げ出すなんて、お姉ちゃんは許さない」と強い言葉で言われたことが、一つのきっかけになったのではないでしょうか。
 そして戦う真紅の姿。「生きることは、戦うこと」という真紅の言葉。ミーディアムとして、必要とされている自分に気づいたことが、ジュンを立ち直らせるきっかけになったようです。
 
 腕を引きちぎられたときの真紅の顔は、とても痛々しくて見てられませんでした。この危機をジュンはどうやって救うのか。次回は最終回です。

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2005-03-18 18:58:18

ローゼンメイデン「別離」 [ ローゼン・メイデン ]

TVアニメ「ローゼンメイデン」オリジナルサウンドトラックTVサントラ, ALI PROJECT, 宝野アリカ, 片倉三起也, 光宗信吉メロウヘッドこのアイテムの詳細を見る

 真紅の夢の中に現れる水銀燈。蒼星石から手に入れたローザミスティカを使って、夢の中に出入りしています。そこで最後の決闘の申し込みが。午前0時、nのフィールドで、1対1の決着をつけたい。罠?。了承する真紅。いつかは来る日、避けられない戦いなのでしょう。
 午後、雛苺達とたわむれるジュンの部屋に、翠星石が飛び込んできます。彼女たちは移動する時、カバンごと飛んでくるんですね。とっさに窓を開けるジュンですが、翠星石は閉まっている窓の方を壊して入ってきます。わざとか?、わざとなのか!?。出てくるなり「こきたない部屋に来てやったでありますぅ」ううむ、家を変わっても翠星石の毒舌は健在なり。
 ノリ姉ちゃんの頼みで、みんなで白雪姫の劇をすることになります。「なぜオレがそんなことをしなくちゃならないんだ〜」と言うジュンに、真紅は「ジュン、あなたは少し他人のために働くべきよ」。うんうん、そのとおりだ。
 森の小人は雛苺と蒼星石。魔法使いのおばあさんは翠星石。白雪姫は真紅。王子様はジュン。ノリはナレーターです。
 メチャクチャな歌を元気に歌う雛苺に、地のままで思いっきり意地悪な魔法使いを演じる翠星石。怖い、怖いよ。
 最後に眠る白雪姫の真紅に、口づけしてするところで、ジュンは顔を真っ赤にして、「人形とキスなんかできるかー!」と逃げ出してしまいました。「まあ、残念」って、真紅はまんざらでもない様子。真紅の小さい口の、まあ可愛いことと言ったら。
 いつもと様子が違う真紅は、やはり今日がジュン達と過ごす最後の日になると、覚悟を決めているのでしょう。お茶を入れてくれるノリにも、「お茶も満足に入れられないようね」と厳しいです。
 「小さなきっかけさえあれば、ジュンは立ち直ると信じているんだけれど、そのきっかけが掴めない」と言うノリに、「紅茶はとても繊細で、葉の種類によっても入れ方が違う。ある葉を入れるのに良い方法は、他の葉にも良いとは限らない。思いやりからでたことでも、方法を間違うと、別の結果を招いてしまう」と、真紅の言葉は、ジュンの問題への対応の難しさを表しています。
 人形達の服を洗うために、着替えをしているところに入ってしまったジュン。慌てて出て行きますが、耳まで真っ赤です。手足の関節なんかを見せられる、やっぱり人形だってことを思い出させますね。なんだか見てはいけないモノを見てしまったような。
 服のほつれを直してもらう間、真紅は下着のままジュンの様子を見ています。そこで語られるアリスゲームの真相。アリスは究極の少女で、ローゼンメイデン氏(お父様)は、アリスを作ろうと次々に人形を作ったが、それは達成されなかった。人形は、戦いに勝ってすべてのローザミスティカを集めると、アリスになってお父様に会える。そしてアリスゲームは、終わりを告げるのです。
 「いつまでも目覚めることなく眠り続けたい」と言うジュンに、「アリスゲームを戦う、自らの運命を呪ったことなどない。誰かにねじを巻かれて、現実世界に放り出されることは、いろんな人との出会いや、楽しいことだってある。それに、生きるっていうことは、戦うことでしょ」と答えます。
 「生きることは、戦うこと」。まさにそのとおり。この世に生きている人間すべてに当てはまる真理です。誰も戦いから逃れることはできません。日々生きて、会社に行って、学校に行って、誰かにあって、お金を稼いで、買い物をして、家事をして、喜んだり悲しんだり、人を恨んだり嫉妬したり、何かを手に入れようとしたり、手に入らずに嘆いたり、成功したり失敗したり、すべてのことが戦いだと言えます。
 学校に行かず部屋に閉じこもっていたとしても、人生の戦いから逃れることはできません。真紅は、ジュンに勇気を持って、戦いに望んで欲しいのでしょう。道に迷って、袋小路に入り込んでいるジュンは、アリスゲームの戦いに望む真紅の姿に、何を見るのでしょうか。

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2005-03-08 18:59:44

ローゼンメイデン「檻」 [ ローゼン・メイデン ]

ローゼンメイデン オリジナルドラマCDドラマ, 沢城みゆき, 真田アサミ, 野川さくら, 桑谷夏子, 森永理科, 田中理恵, ALI PROJECT, 宝野アリカ, 片倉三起也メロウヘッドこのアイテムの詳細を見る

 夢の扉が開いていることを察知した翠星石は、ひとりで蒼星石のところに行こうとします。物置部屋の鏡の前に、一人たたずむ翠星石の後ろで、ジュン達が一緒に行こうと待っていました。事情を聞いたジュン、真紅、雛苺は、翠星石と一緒におじいさんの夢の世界に入り込みます。
 そこは、壊れた時計でいっぱいの世界です。そこに倒れている翠星石を見つけ、そして現れた水銀燈。真紅は水銀燈を引きつけ、翠星石達は、おじいさんの夢の世界から抜け出して、眠り続けているおばあさんの夢に入ります。
 眠り続けているおばあさんの夢は、真っ白け。その夢の中で、ジュン達は事故で亡くなったという、一人息子の和樹と出会います。おばあさんは、一人息子の和樹と、「ずっと夢の中で一緒にいたい」と言っているようです。夢の世界に閉じこもって、和樹と一緒にいれば幸せで、もう目を覚まして現実の嫌なことに関わり合うことを拒んでいるのです。
 「だから、お母さんを起こさないで」と懇願する和樹に、ジュンは「自分の世界に閉じこもって、外の世界とかかわりを持たないなんて、それじゃあお父さんはどうなるんだ」と言いながら、部屋に引きこもっている自分自身に気付きます。
 他人にアドバイスしたり、励ましたりすることは、ある意味簡単なことですが、自分の身に置き換えてみたら、口で言うほど簡単にできるものではありません。おばあさんにしても、一人息子を亡くした悲しみに耐えきれず、夢の中に逃避してしまったことは、見方を変えれば、おばあさんの心の防衛本能が働いて、耐えきれないほどの悲しみから、非難していると言えるかも知れません。
 そこに、「逃避してばかりじゃダメだ」と言うのは簡単なことで、理屈ではそのとおりなのですが、そのことは本人も分かっていて、「このままじゃダメだ。この殻を破って外に出なくては」と思っていても、そのことがかえって自分を追いつめる事になってしまいます。
 そう思って、もがいているところに、誰かから「頑張って、殻を破れ」なんて言われてしまうと、もう最悪。気持ちはいっそう焦ってしまうし、殻を破れない自分に腹も立つし、感情の行き場を失ってしまいそうです。
 だからといって、見守っていれば、いつか自分で殻を破る時が来るかというと、そうとも言い切れません。何かがきっかけになって、立ち直る時はきっと来るはずなのですが、何がきっかけになるか、誰にも分からないので、周囲の者は「働きかけをしつつ待つ」といったことしかできないのです。
 ジュンは、人形達とのことがきっかけになって、自分の殻を破ることができるんでしょうか。翠星石のために、水銀燈の攻撃を受けとめている姿は、そのきっかけをつかみかけているような気がするんですけど。
 翠星石は、結局、水銀燈に人工精霊を渡してしまいましたが、おばあさんは目を覚まし、蒼星石と一緒に、おじいさんの家で暮らすことになりました。題名の「檻」というのは、蒼星石が閉じこめられている、おじいさんの家のことかと思っていたのですが、二人の魂を閉じこめている、自分の殻、魂の檻のことだったのでしょう。
 「性悪人形がいなくなってせいせいする」なんて言っているジュンですが、ちょっと寂しそうですね。その寂しさを受け入れてこそ、大人になるんだよ、ジュン君。(ホントか!?)。

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2005-03-02 19:47:41

ローゼンメイデン「蒼星石」 [ ローゼン・メイデン ]

ローゼンメイデン(4)ポニーキャニオンこのアイテムの詳細を見る

 ジュンが大切にしているミニカーに、ド派手なペイントを施したドール達。「くおらぁ〜、おまえらぁ〜」とジュンに追いかけられます。翠星石と雛苺は 、あの鏡が置いてある物置部屋に隠れます。ジュンは真紅を追って、行ってしまいましたが、その鏡は、ある部屋の様子を映し出します。
 それは翠星石の双子の妹、蒼星石の姿です。蒼星石は、ジュンの家の近くにある時計屋さんにいます。そこのおじいさんを、マスターとして契約しているようです。おじいさんの妻である、おばあさんは寝たきり。一人息子の和樹は、説明はありませんでしたが、おじいさんの執着ぶりからして、亡くなっているのでしょう。
 おじいさんは蒼星石を「和樹」と呼んで溺愛し、蒼星石がいなくなったりしないように、縛り付けておいたり、トランクで眠らせずに、自分のそばにいつも置いているようです。ドールにとって、トランクで眠ることは、いままでの経験を夢としてみる大切な時間で、それをせずにいると、いつか朽ち果ててしまうのだそうです。
 そこに真紅を捕まえたジュンが、鬼のような顔をして入ってきて、「こ、こ、か〜」と翠星石を捕まえますが、翠星石は、元気がありません。
 いつも一緒にいた双子の姉妹が別々にいるのは、蒼星石がおじいさんを残して行ってしまうことができなかったからでしょう。翠星石は、蒼星石を溺愛するおじいさんに我慢ができなかったのと、夢を覗いたけれど、真っ白で何もなかったと言っています。夢が真っ白というのは、夢も希望もないってこと?。一人息子が死んで、おばあさんも寝たきりで、心が閉ざされてしまって、日々蒼星石を可愛がることだけで生きているのかも知れません。
 鏡の中を通り抜けて、蒼星石のところへやって来る翠星石。暗く、喜びのない暮らしを見て、自分と一緒に来るよう説得しますが、蒼星石は聞きません。
 翠星石は、「あんなじじい、ほっておいて、あたしと一緒にジュンの家に来るですぅ〜」とかわいく(?)言いますが、蒼星石にはおじいさんを見捨てることができないのです。
 蒼星石と翠星石がnのフィールドで争っている時、蒼星石がいなくなってうちひしがれているおじいさんのところに、水銀燈が現れます。「ボーイッシュじゃなくて悪かったわね」って、そんな問題かい。翠星石に蒼星石の姿を鏡に映して見せたのも水銀燈。彼女は、また何か悪だくみをしているんでしょう。この性悪女は。
 昔は時計屋さんといえば、こんな感じの店でしたね。なぜだか時計と宝石が一緒に置いてあって。時計の中身もデジタルになって、このおじいさんのように、目にレンズと当てて、中のゼンマイを修理したりする人は、あまり見かけなくなりました。
 いま、貴重品と言えば財布や免許証のことを指しますが、以前は時計も貴重品でした。時計は安いですもんね、今は。とても安い値段で買えるから、とても貴重品とは言えなくなりましたよ。
 さて、おじいさんの元に戻ってきた蒼星石は、おじいさんの様子が変なことに気がつきます。なんか目がイっちゃってる。こわいよ〜。

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2005-02-22 20:12:27

ローゼンメイデン「夢」 [ ローゼン・メイデン ]

TVアニメ「Rozen Maiden ローゼンメイデン」エンディング・テーマ~透明シェルターrefio 霜月はるか, myu, refio, あべかずひろ, 霜月はるかメロウヘッドこのアイテムの詳細を見る

 眠り続ける真紅。ジュン達が、どんなに呼びかけても目を開きません。目覚まし時計を山ほどおいて鳴らしてみても、探偵クンクンの物真似をしても、真紅は目覚めません。それどころか、真紅の力を借りていた雛苺も眠りについてしまいます。
 翠星石の話によると、眠りについた人形は、ずっと夢を見ているのだそうです。お父様との思い出から、いまに至るまでの出来事、思い出などを、ひたすら夢に見ています。お父様というのは、きっと真紅達ローゼンメイデンを作った人のことでしょうね。
 ジュンは、真紅を起こすために必死になります。のり姉ちゃんから「ジュン君がそんな目をしているのを久しぶりに見た」と言われるほど真剣だったのですが、図書館でローゼンメイデン関係の図書が、ジュンが通っていた、隣の中学校の図書室におかれている事を知ると、途端にくじけてしまいました。
 目深に帽子をかぶって、中学に入ろうとしたのですが、ジュンの引きこもりは、そんなに簡単に克服できるほど、軽いものではないようです。
 うちひしがれるジュン。「やっぱり自分は何もできない役立たずだ」。ふさぎ込んで、自分の殻に閉じこもるジュンですが、「真紅ちゃんは、ジュンのことが大好きなのよ」というのりの言葉に励まされ、次ぎの日、もう一度トライします。
 今度は無事、中学潜入に成功。こんなに簡単に、学校に潜入できていいのか。「危機管理体制はどうなっているんだ」と批判されそうですが、いいじゃないですか。調べたい本があるんだから。勝手に図書室に入って、勝手に本を調べて、窓から出て行っても、ジュンが真紅のために一生懸命やってることなんだから、許してやってちょうだいよ。
 ジュンが出て行ったあと、トモエは先生から「図書室に鍵を閉めて、何をしていたんだ。男の声がしていたようだが、誰かいたのか。お、窓が開いている。窓の下には、男の足跡が。こっ、こっ、ここっで、何をしていたのかね、トモエ君!?」なーんて、追求されてないでしょうね。なんか、抜けた感じの先生だったから、大丈夫そう。
 図書室で調べたとおりにやってみると、真紅のねじ穴から、水銀燈が放った黒い羽根が出てきました。これが原因だったのですね。翠星石は「そんなことも知らなかったですか。やっぱりお前は役立たずの、おバカさんですね」って、早く言えよ。
 目を覚ました真紅は、いきなりジュンに平手打ち。「お茶の用意は?。あれほど言いつけておいたでしょ!」。眠っていた時の方がかわいかったな。ジュンは、「永遠に眠らせておけば良かった」なんて考えたかも。
 
私が愛したアニメ
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2005-02-16 18:20:15

ローゼン・メイデン「涙」 [ ローゼン・メイデン ]

ドラマCD Rozen Maiden-ローゼン・メイデン-イメージ・アルバム, 堀江由衣, 小林沙苗, 久川綾, 能登麻美子, 金田朋子, 川澄綾子, 中田譲治アミューズソフトエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る

 今回は、ちょっとシリアスな話です。「あんまり暇だったから」なんてふざけた理由で、ちょっかい出してくる水銀燈が、雛苺をさらって鏡の中に入って行ってしまいました。
 真紅は、ジュンの部屋の人形達に命を吹き込み、雛苺救出に向かいます。ジュンと翠星石もいっしょに鏡の中へ。
 そこは水銀燈が作った世界。ヨーロッパの街並みが廃墟になったようなところが、延々と続いています。空からは逆さまになった屋根が突き出ていて、とっても気持ちの悪いところです。
 水銀燈が真紅をつけねらうのは、真紅が持っているある物がほしいから。それが何なのかはまだ分かりませんが、それを渡してしまうことは、「アリスゲーム」に負けることになるそうです。
 ここで出てきた「アリスゲーム」が何なのかについても、まだ何の説明もありませんが、人形達の戦いのことをさしているようです。「アリスゲームは、私が終わらせる」という真紅の言葉から、人形達が命を持って、戦ったり、家来になったりしていることは、なにかのルールに従って動いているのだ、ということが察せられます。
 水銀燈と真紅の戦いに決着はつかず、辛うじてジュンの力で雛苺を取り戻したというところです。契約を交わした家来のジュンにも、何らかの力を発揮することができるらしいです。その力のおかげで、水銀燈を撃退することができたわけですが、どうしてジュンがそんな力を発揮できるのか、唐突に威力を発揮したので、まだ分かりません。
 バラバラにされてしまったピエロの人形を、ジュンが裁縫セットで修理すると、彷徨っていた人形の魂が戻ってきます。「自分の居場所はここだ」という思いをなくしてしまった人形は、抜け殻になり、その魂は永遠に虚空を彷徨うことになる、という真紅の話は、そのまま引きこもっているジュンにあてはまるような気がします。
 人形の魂を呼び戻す力はあるのに、自分の居場所が見つけられずに、迷子になっているジュン。アリスゲームの行方と、ジュンの自分の場所を見つける戦いがシンクロして、お話が続いて行くんでしょうね、きっと。
 戦いが終わって疲れたのか、真紅は動かなくなってしまいました。

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2005-02-07 19:29:58

ローゼンメイデン「階段」 [ ローゼン・メイデン ]

ローゼンメイデン(3)ポニーキャニオンこのアイテムの詳細を見る

 先週、録画したはずのビデオがデッキから出てきていたので、いや〜な予感がしていたら、テープがすべて巻き取られています。案の定ローゼンメイデンを見始めたら、5分もしないうちに「ぶちっ」っと切れてしまいました。どうやらテープの場所をよく確認せずに、デッキに入れてしまったようです。
 いきなり窓からトランクが飛び込んできて、中から翠星石が出てきたところで切れてしまったので、この人形がなぜ送られてきたのか、どんな人形なのかはさっぱり分かりません。
 今回を見てやっと分かりました。翠星石は、とってもいぢわるな性格のようですね。雛苺が食べようとしていた苺を横取りして、「自分で食べたくせに、雛ったら、私の苺をとろうとするのよ」なんて、意地悪します。
 取った取らないと言い合いをする二人に、お姉ちゃんがぶち切れ。「仲良くしないと、夕ご飯の花丸ハンバーグは、な・し・で・す・よ!」。お〜こわ。お姉ちゃんって、いつもはおっとりして、どんな無茶なことを言われても笑顔で応えてくれていたんですが、みんなが仲良くしないのは許せないみたいですね。
 優しい性格なのか、自分に自信がないのか、こういう人ってまわりにいいように扱われてしまって、無理してしまうことがよくありますね。
 そんなお姉ちゃんの優しさに惚れる男もいるようで、下駄箱にラブレターが入っています。下駄箱にラブレター!。なんて古典的な。今でもあるのかな、こういう手法は。
 私にもあります。今をさかのぼること30年近く。中学生の時、下駄箱にお手紙が入っていたことがありました。うろたえた私は、この手紙をどう扱っていいものかわからず、下駄箱の前でおろおろするばかりでしたが。
 お姉ちゃんは、こういう事にまったく免疫がないようで、呼び出されて相手の男の子に会ったはいいけど、「今日は忙しいので、また今度」と言ってさっさと帰ってしまいました。
 
 家の中では雛苺、ジュンチームVS翠星石、真紅チームに分かれ、階段を挟んでにらみ合っています。嘘つきに噛みつくワニや、台所のお菓子見せびらかし作戦など、低レベルの戦いが続いています。
 最後にジュンが、真紅の好きなテレビ番組の犬探偵で真紅を味方に引きつけ、階段を挟んだにらみ合いも、バランスが崩れるかと思いましたが、バランスが崩れたのはジュンの体勢で、階段から転げ落ちてあたりはメチャクチャになってしまいました。
 今回はコミカルなお話で、気楽に楽しめました。来週は雛苺のシリアスな場面があって、深刻な予感がします。

私が愛したアニメ
 ぽちっと押して!

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2005-01-25 22:42:55

ローゼンメイデン「水銀燈」 [ ローゼン・メイデン ]

ローゼンメイデン(2)ポニーキャニオンこのアイテムの詳細を見る

 前回の「雛苺」を見ようとしたら、テープを巻き戻さずに予約していたようで、10分見たらプチッと切れてしまいました。
 トモエの家の雛苺が、かまってもらえないのに腹を立てて、「もういやー!」と叫んで、まわりがピカー!と光ったところまでです。
 そのあと、どうなったのか分かりませんが、今回みると、雛苺はジュンの家にやってきていました。どうやら真紅の家来になったようです。ジュンも家来、雛苺も家来、真紅は人を家来にするのが好きなようです。
 悠然と構えて何事にも動じない真紅に比べて、雛苺はまったくの子供。ジュンが、「だから子供は嫌いなんだよ」と繰り返し言うのも分かります。でも、お前だって子供じゃん。
 雛苺の好物「あのね、まあるくって、しろくて、あかくて、ふよふよなの」って、なんのことかさっぱり分かりません。しょうがねえなあ、と言いながらも、思い当たるものがあるのか、ジュンは外に買いに行きます。
 ジュンはただの引きこもりかと思ったら、外に出るのも苦痛なんですね。かなり勇気を振り絞って、頑張っての外出のようでした。本当に久しぶりの外出のようで、勝手も分からず、同級生にも会いたくもなく、雛苺の好物が手に入る店を探していたら、和菓子屋でトモエとばったり会ってしまいます。
 屋上でトモエから言われた「あの人形達は、桜田君を必要としている」という言葉が、ジュンの胸にどう響いたのか分かりませんが、誰かから必要とされていることは、人を変えるきっかけになる言葉になるものです。
 ジュンが出かけている間に、今回の新顔「水銀燈」が現れます。こいつは敵。ピエロの刺客を放ったのも水銀燈でした。でもすぐに帰ってしまったので、なんで敵なのかよく分かりませんでした。
 雛苺の好物は「いちご大福」。ふにふに〜。あの絵で、なんで分かるんだ!?。

私が愛したアニメ
 ぽちっと押して!

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2005-01-11 19:14:26

ローゼンメイデン「薔薇乙女」 [ ローゼン・メイデン ]

ローゼンメイデン(1)ポニーキャニオンこのアイテムの詳細を見る

 新しい年になって、新番組が目白押しですね。「ギャラリー・フェイク」「まほらば」「魔法先生ネギま!」「げんしけん」地域の関係で、首都圏ではもう放送が終わったものもあるものの、地方在住の私としては、遅れても何とか放送してくれるだけでありがたいです。中にはまったく放送されずに、アニメ感想系ブログでしか名前を見たことのない作品がたくさんあるのです。
 そして、このローゼンメイデン。公式ホームページのチャットを見たら、「もう最終回ですね」という書き込みがあったので、首都圏ではもう放送が終わっているのでしょう。
 オープニングは、いきなりインパクトがあります。特徴のある2拍子のリズムに乗って、奇妙な曲が奏でられます。唐突な転調に次ぐ転調、でこぼこしたリズムと流れるような曲想が交互に入り乱れて、一筋縄ではいかない曲が、甘く奇っ怪な雰囲気を盛り上げてくれます。これから始まる奇妙な物語を予感させるのに十分です。
 主人公ジュン(男)は、中学2年生になったばっかり。でもこの男の子、どうやら学校に入ってないみたいです。いわゆる不登校ってやつです。
 アニメの主人公が、不登校だったことってあったでしょうか。あったのかも知れませんが、私は不明にして知りません。それほど不登校が、ありふれたことになってしまったということでしょう。
 両親は仕事で海外出張中。主人公は、同じ中学生の姉と二人で生活しています。お姉ちゃんは、ほんわか優しくちょっと気弱で、引きこもっているジュンの面倒をかいがいしく見ていますが、ちょっと甘やかしすぎのような気もします。友達と遊んでいたい年頃ですが、弟が心配だからと学校が終わったらすぐに家に帰ってしまうようですから。
 ジュンは学校には行かずに、家で通信販売でいろんな面白そうなものを買って、1回出して笑ったら、あとは送り返してクーリングオフを請求するということを繰り返しています。その請求も姉にさせて、自分は命令するだけです。
 いろんなものを通販で買っているから、人形が送られてきたことも気付きませんでした。見覚えのないトランクから出てきたのは、精巧なアンティーク・ドール。ついていたねじを巻いてびっくり、口を利き始めたじゃありませんか。おまけに平手打ちまでされて。
 「人形のくせに、横柄な態度をとりやがる」とジュンが思うのも無理はないのですが、窓からピエロの刺客が飛び込んでくるに至っては、そんなことは言ってられなくなってしまいます。
 刺客から身を守るには、「薔薇の誓いを立てなさい」と言う人形に促されて、指輪に口づけしてしまいます。ピエロの刺客は退治しましたが、ジュンの指には「家来になった証拠」としての指輪がはめ込まれました。
 家来?。不登校の引きこもりで、ついに人形の家来にまで落ちぶれてしまったジュン君。人形は、やたらと偉そうにジュンに命令するし。長年生きて(?)きて、人生の機知を知り尽くしているような人形と、不登校の甘ったれ坊やがどんな事件を引き起こすのか、面白そうなので続けて見ようと思います。

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