2006-03-06 19:07:26

しにがみのバラッド「きみのこえ」 [ しにがみのバラッド ]

しにがみのバラッド。 momo the girl god of death メディアワークスハセガワ ケイスケ, 七草このアイテムの詳細を見る

 新しく始まったこの作品も、ライトノベルズからのアニメ化なんですね。原作を読んでないので、先入観まったくなしです。

 小学5年生の公太は、喘息持ちの同級生麻衣といつも一緒に帰ってます。そのことでクラスメートからからかわれたり、男同士で遊ばないんで友達と疎遠になったりしてるんだけど、何で二人がいつも一緒なのか、説明がなかったので想像するしかありません。幼なじみかな?。麻衣が喘息持ちなので親から「面倒見て」って頼まれてるのかも?。
 二人は学校の帰り道、子猫を拾います。飼えるはずないって言う公太に、麻衣は「この子、私と同じだから」と半ば強引に飼うことになります。
 どうして麻衣と子猫が同じなんだろうな〜。捨てられたの?。そのうち説明があるかなと思ってみてたけど、ありませんでした。なんだか気になるセリフだったんだけど、気にしすぎかな。
 子猫にはブルーと名付け、神社の床下で飼うことになります。二人で一緒に餌をやったりして世話してたんだけど、サッカーに誘われた公太は、その日だけ麻衣と別々に帰りますが、家に帰ると麻衣が帰ってきてないという電話が。神社を探し回った公太の目に入ったのは、救急車の赤いランプでした。
 次の日学校では麻衣の机には花が飾られ、麻衣は死んでしまったようです。

 まさかそんなに早く死ぬとは思ってなかったな。「しにがみのバラッド」だから人が死ぬお話なのか。と言うことは、毎回だれか死ぬお話なんだろうか。なんか、見るのが辛くなってくるような気もします。
 雨が降る日、公太はブルーを、拾った元の場所に置き去りにしようとします。ここで初めてモモとダニエルが出てくるんだけど、死に神のモモが、ブルーの命をもらってもいいのかと問うと、「いい」と答える公太。でも、本当に鎌を振り下ろそうとすると、身を挺して助ける公太でした。

 何で公太はブルーを元の場所に置きに来たのか?。
 「オマエのせいだ」って公太は言ってます。公太にしてみると、ブルーを拾って神社に通ったりしてたから、あの日雨に濡れて麻衣は発作を起こしたんだ。ブルーを拾わなければ、麻衣は今でも生きていたに違いないっていう思いがあったのでしょう。
 だから、ブルーは元に戻す。ブルーが憎くて自分が殺すんじゃなくて、元に戻す。もともとブルーはそこに捨てられていて、麻衣が飼うと言わなければ、そのまま放置されているはずの猫だったのだから。それは公太の精一杯の運命に対する抵抗のような気がします。
 この世界は小学5年生の子供が発作で死ななければならない理不尽な世界であるなら、この子猫が雨に打たれて死ぬことも、この世界では許されることなのではないか。ブルーを置き去りにすることで、麻衣を奪った運命に対する仕返しを、公太はしたかったんだと思います。それを公太が意識することはないけれど、麻衣の死に納得できない自分の心を整理する方法を、公太は他に思いつかなかったのでしょう。

 お話としては、公太が麻衣の意志を継いでブルーの面倒を見ることになるのですが、人の死を受け入れるってことは難しいですね。子供には大きな影響を与えます。特に現代は身の回りに死がない時代ですから。乳児死亡率もすごく小さいし、寿命も延びて老人は長生きできるし、事故だって昔に比べればかなり少なくなっているでしょう。身の回りに死の現実を見ることがないと、本当の死に直面したとき、どうしていいか分からなくなりそうです。
 なんて、重たいことを考えてしまうこのアニメ。雰囲気はとってもいいので、見続けることになりそうです。

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