2005-06-04 14:44:26

うる星やつら「ハッピー・バースデー、マイ・ダーリン」 [ うる星やつら ]

うる星やつら (9)

小学館
高橋 留美子

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 あたるの誕生日は、4月13日だそうです。知らんかった。「そういえばもうすぐだよな〜」とさりげなくアピールするあたるですが、ラムはすっかり忘れていたようです。誕生日とか結婚記念日とか、女性の方がよく覚えていて、すっかり忘れているのは男性の方なんですが、ラムちゃんって、そんなに細やかに気が利くタイプじゃなさそうです。
 ラムが誕生日を忘れていたことで、すっかりすねてしまったあたる。誕生日を忘れていたくらいで、すねるもんですかね?。
 女性は男が誕生日を忘れていたりすると、とても怒りますが、男というものは、誕生日とか記念日とか忘れちゃうんですよ。しかも年を取ってくると。
 若いときは、恋人の誕生日は忘れようたって忘れるはずのないものでした。「どうして恋人の誕生日を忘れるなんて事があるんだろうか?」と不思議に思っていたのですが、いざ自分が中年になってみると、家内の誕生日なんてすっかり忘れてしまっています。
 「奥さんの誕生日は?」と聞かれれば、「ハイ、昭和○○年○月○日です」と答えますが、それは知識として憶えているだけ。当日は、今日が家内の誕生日だという意識は、まるで欠落しているのです。もっとも、もう家内も自分の誕生日を祝うなんて事もないので、私が忘れていようと憶えていようとどーでもいいことになっちゃってるんですけど。
 
 すっかりへそを曲げてしまって機嫌が悪いあたるに、ラムの方も腹を立ててなんだか気まずい雰囲気です。顔を合わせたくないもんだから、ラムは学校をさぼってほっつき歩いています。あたるも心配しているくせに「自分は悪くない」という気持ちがあるのと、謝るのがシャクなのか照れくさいのか、意固地になってすねたままです。
 こういう男女の状態っていうのは、端から見るとバカみたいで、「早くどっちか謝ってしまえばいいのに」で片づけてしまいがちですが、当人達には大問題でどうにも身動きが取れない状態だったりします。
 それが長時間にわたってしまうと、もう何でケンカしていたのか分からなくなって、心の中で相手の欠点を探しだしたり、昔の失敗なんかを思い出したりして、改めて腹を立てたりするようになってきます。
 私も身に覚えがありますが、嫌なもんです。嫌なら謝まりゃいいんでしょうけど、できないんですよね、それが。
 こういうとき、どちらか大人の方が謝るか、忘れたふりをして機嫌を直してやると、そのうち元どおりになるものですが、私にはできそうもありません。永遠に意地を張り通してしまいそうです。

 ラムが学校に出てこないもんだから、「星に帰ってしまうんじゃないか」って噂が立ちはじめています。心配したサクラがラムに「素直になれ。あたるに会って、そしてスッパリ別れてこい!」と忠告したりします。非情ですねサクラ先生。
 メガネ達はいきり立ってあたるを捕まえて拷問にかけようとするし、面倒は部下達に二人を尾行させています。
 結局ラムがあたるの誕生プレゼントを買って、雨の中あたるを迎えに行って仲直りするのですが、まあ、男と女っていうのは、こんないざこざを起こしながら続いていくものかなってお話でした。

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